権八と日本人の英語力
先日、私の卒業したNYのロースクール、Cardozoの生徒達が、日本の法制度の勉強のために来日、引率の教授にご招待いただき、彼等の東京最後の夜のディナーに出かけてきた。場所は渋谷の権八。この店の西麻布支店に、小泉首相がブッシュか誰かを接待するのに使ったことで有名になったと友人から聞いたことがある。渋谷店は5年ぶりに訪れた。駅から10分くらいの道のり、すごい人ごみと雨の中歩くのはちょっとしんどかったが、店は14Fにあり、エレベーターの中が暗くなって渋谷の夜景が見られるようになっているのは、なかなか気が効いている。中も広々としていて、内装もお値段も普通より高級なので、日本のIZAKAYAの雰囲気が感じられて外人接待にはちょうどいいかもしれない。西麻布は注文すると確か太鼓たたいていたような記憶があるが(かなりうろ覚え)、こちらはそれもなく(個室だったからか?)、静かでよかった。
私は仕事があって15分くらい遅れていったのだが、学生はまだ半分も来ていなくって、食べ物、飲み物も並んでいない。後から来た学生二人と話したら、なんと「道がわからなくて迷ってしまった」そう。「私達は一言も日本語が話せないんだけど、道を聞いてもみんな英語がわからなくて困った」というので、「日本人って、中学から教育を受けているからしゃべれなくても聞くことはできると思うんだけど・・」といったら、「全然。自分がわからなくて、案内のスペースに引っ張っていってくれたおばさんはいるけど、案内コーナーの人もわからなかった。秋葉原に行ったときは、みんなに逃げられて、いつもぼーぜん」だったそうである。確かに彼女達は、生粋のアメリカ人だし、NYに住んでいるだけに、しゃべるペースも早いかもしれないが、道や電車の乗り換えくらい教えてあげられないものかなあと思う。あーあ、観光大国になろうにも、これじゃあ駄目でしょう。
彼等は日本の最高裁判所や、弁護士事務所、早稲田のロースクールで日本の法制度についていろいろ説明を受けていたのだが、ついでに私は弁護士ではなく、行政書士というライセンスを持っているが、弁護士でなくても訴訟以外の業務はかなりできること、アメリカと違って、会社の法務部にいる人間はほとんどライセンスを持たないで仕事をしていることなどを説明、しながら、お箸の持ち方も教えてあげた。みんなお箸の使い方はうまくはないんだけど、がんばってフォークを注文しないで食べているところが可愛かった。教えてると、少しだけ上手になったので、多少はお役に立てたかなあ?と満足。が、翌日彼等が行く京都のお寺について聞かれたときに、「侘び、寂び」をちゃんと説明できなかったのが、ちょっと悔やまれる。やはり日ごろから、ちゃんと文化や歴史を勉強しておかないと駄目だなあと反省の夜であった。
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