ウィリアム・モリスと上野公園の桜
上野公園にある都美術館に「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展」を友人と観に行った。19世紀後半にイギリスでおこった”アーツ&クラフツ”というデザイン運動がヨーロッパや日本の民芸まで広がっていった流れを作品で解説したもの。ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館との共同企画とあるが、何年か前に美術館に行ったものの、「こんな作品あったっけ?」と思ったし、このような運動自体全く知らなかったので興味しんしん。展示のあちこちにある紋様を見てて「これってリバティベルで見たことあるかも」とか、「棚に絵が書いてあるとちょっとインテリアには向かないよね」とかぐちゃぐちゃいいながらまわり、最後に日本の民芸運動のコーナーに展示されていた絵を見て「あれって棟方志功に似てない?」と言ってたらその本人作だったりと、作品に感動するというより、物珍しさを楽しんだ展示会だった。
全くの偶然なのだが、桜開花宣言がされた最初の週末だったので、上野は花見客でものすごい人手。美術館を出ると、入る前より咲いている桜の花が多いような感じだった。場所によっては満開で、その咲いている所に、青いシートの上の飲み会は集中。
友人と私は桜並木を抜けて忍池のところまで散歩。バーテンダー協会会員のバーテンダーさんが作る桜にちなんだカクテルが400円で売られていたので、それを注文。友人は「空き腹にお酒だけ飲んだら、五臓六腑にしみこむってのを実感~」と言っていたが、私もすっかりいい気持ち。
時間も5時になってそろそろ飲みにいくかー、と公園を出る。
向かったのは、アトレという駅ビルの1階にある、スペインバル”バニュルス”。手前がバルで小皿料理とグラスワインやシェリー酒が楽しめ、奥が普通のレストラン。大半の人はバルのほうで楽しんでいて、5時だというのにカウンターの5席しか空いていなかった。この前神谷町のバル”カマロン”で初めてシェリー酒を飲んではまってしまった私は、そこでビール1杯、ワイン2杯飲んだあとにシェリー3種類を飲んでしまった。店員さんもすごく元気できっぷのいいお姉さんなんかもいて、雰囲気もいい。
5時に飲み始めて店を出たのは11時。今日目覚めておしりの皮がむけていることに気がついた。そりゃあそうだ。バルのあんなカウンターの堅い椅子に6時間も座っていては・・
店を出て御徒町まで友人と歩いていたら、すれ違うのが若者ばかりで意外だった。花見のシーズンだからなのかもしれないが、上野といえば、大人の、そんなにおしゃれじゃない街のはずが、有楽町にも丸井や東急ハンズができて増えた若者が、ここ上野他山手線右側に進出しているんだろうか・・街がきれいになるのはいいけど、若者に占領されるのはなあ・・と、うれしいような残念なような複雑な気持ちで帰路についたのであった。
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