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2009年3月

ウィリアム・モリスと上野公園の桜

上野公園にある都美術館に「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展」を友人と観に行った。19世紀後半にイギリスでおこった”アーツ&クラフツ”というデザイン運動がヨーロッパや日本の民芸まで広がっていった流れを作品で解説したもの。ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館との共同企画とあるが、何年か前に美術館に行ったものの、「こんな作品あったっけ?」と思ったし、このような運動自体全く知らなかったので興味しんしん。展示のあちこちにある紋様を見てて「これってリバティベルで見たことあるかも」とか、「棚に絵が書いてあるとちょっとインテリアには向かないよね」とかぐちゃぐちゃいいながらまわり、最後に日本の民芸運動のコーナーに展示されていた絵を見て「あれって棟方志功に似てない?」と言ってたらその本人作だったりと、作品に感動するというより、物珍しさを楽しんだ展示会だった。
全くの偶然なのだが、桜開花宣言がされた最初の週末だったので、上野は花見客でものすごい人手。美術館を出ると、入る前より咲いている桜の花が多いような感じだった。場所によっては満開で、その咲いている所に、青いシートの上の飲み会は集中。032809
友人と私は桜並木を抜けて忍池のところまで散歩。バーテンダー協会会員のバーテンダーさんが作る桜にちなんだカクテルが400円で売られていたので、それを注文。友人は「空き腹にお酒だけ飲んだら、五臓六腑にしみこむってのを実感~」と言っていたが、私もすっかりいい気持ち。
時間も5時になってそろそろ飲みにいくかー、と公園を出る。
向かったのは、アトレという駅ビルの1階にある、スペインバル”バニュルス”。手前がバルで小皿料理とグラスワインやシェリー酒が楽しめ、奥が普通のレストラン。大半の人はバルのほうで楽しんでいて、5時だというのにカウンターの5席しか空いていなかった。この前神谷町のバル”カマロン”で初めてシェリー酒を飲んではまってしまった私は、そこでビール1杯、ワイン2杯飲んだあとにシェリー3種類を飲んでしまった。店員さんもすごく元気できっぷのいいお姉さんなんかもいて、雰囲気もいい。
5時に飲み始めて店を出たのは11時。今日目覚めておしりの皮がむけていることに気がついた。そりゃあそうだ。バルのあんなカウンターの堅い椅子に6時間も座っていては・・
店を出て御徒町まで友人と歩いていたら、すれ違うのが若者ばかりで意外だった。花見のシーズンだからなのかもしれないが、上野といえば、大人の、そんなにおしゃれじゃない街のはずが、有楽町にも丸井や東急ハンズができて増えた若者が、ここ上野他山手線右側に進出しているんだろうか・・街がきれいになるのはいいけど、若者に占領されるのはなあ・・と、うれしいような残念なような複雑な気持ちで帰路についたのであった。

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インドの勢い - チャロー・インディア

六本木ヒルズにある森美術館に「チャロー インディア - インド美術の新時代」を観に行った。森美術館は、時々現代美術で面白い美術展をやってくれるし、夜遅くまでやっていて手軽に楽しめるので、私のお気に入りの美術館の一つである。
チャローとはヒンディー語で「行こう」を意味する言葉らしい。なんだか元気なインドを象徴しているような言葉だ。この展覧会には27組、100点以上の作品が展示されている。知らない作品ばかりなので、オーディオガイドを借りて聞きながらまわった。
作品は日本にいたら思いつかないような破天荒なもの、宗教対立や階級制度を表現するもの、IT大国らしく、先端技術を使用した動きのあるものなど様々。作品に美術館から見える東京の景色を取り入れたものなどもあって、素直に楽しかった。
もちろん作品には、かつてイギリスに支配され、今だに宗教戦争があり、貧富の差が激しいインドの現実を投影した作品もあるのだが、根底に流れるものは、なんていうのだろう、将来に希望をもった、おちゃめな作品が多いのだ。色彩も全体的に華やかだし。
こういう前向きな作品、元気がもらえるから好きだ。
この前アカデミー賞を受賞した「スラムドッグ&ミリオネア」もそういえば、監督はイギリス人だが、ストーリーはインドのスラム街を抜け出す少年の話だった。
米欧や日本みたく先進国と呼ばれている国が不況に見舞われているからこそ、インドみたいな次の地位を狙っている国に油断していると食われちゃうかもしれない。もう少し元気を出さないといけないかも・・と思いながら寝不足の体にムチ打って、渋谷に打ち合わせのため向かったのであった・・・

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エンタメ業界にも業務改善の動き? - JASRACに排除命令

先日著作権管理事業をめぐり、他社の新規参入を阻害したとして、公正取引委員会が日本音楽著作権協会(JASRAC)に独禁法違反で排除措置命令を出したという報道があった。
JASRACがテレビ・ラジオ局に対し「包括的利用許諾(いわゆるブランケットライセンス)」を締結していたため、ラテ局は使用楽曲をカウントしないで一定の金額を払えばJASRACと信託契約している楽曲を自由に使え、その結果JASRAC以外に信託している楽曲は、放送番組で全く使用されなかったという被害に対し、その答えとして改善命令を出したものある。ブランケットライセンスは、もともとレコード会社がラテで楽曲が使用されることをプロモーションの一貫ととらえ、それほど使用料を期待しないでいたことに端を発する。でも、その同じレコード会社及びレコード協会が、インターネットラジオには、一曲あたりそのブランケットからすれば法外な金額を要求していたことで。ネットラジオでの楽曲使用が難しくなったことも記憶に新しい。このブランケットは、いわばレコード会社とラテ局との馴れ合いをJASRACが後押しする形で続いていたのだが、そこに公取が一矢をむくいたことになるんだろうか?
JASRACの存在は日本で強力すぎる。アメリカでは、作詞作曲の使用については、ASCAP, BMI, SESACという3団体が存在し、楽曲の使用についてはハリーフォックスという会社が窓口となっているのに対し、ここ日本ではJASRACがほぼ一社でこの業務を行っている。信託された楽曲のプロモーションなんて全くといっていいいほどしないし、9時から5時というエンタメ業界のために仕事をしているとは思えない業務時間で、何か急ぎがあるとその担当が電話をしてきて「私は明日用事があるので、今日中に資料を提出してほしい」と言われ、アーティストのマネージャー時代に、スタジオでの録音中に何度かそんな無理難題出されて困惑したものであった。
組織が大きいだけに、資金も豊富、違法カラオケ店を摘発することができるのは、管理団体の中ではJASRACだけであり(それでいくらアーティストへのお金がいくら増加したかは不明だが)、いわば必要悪とされている団体である。
エンタメ業界には自由な国とは思えない不自由なシステムがまだいろいろ存在するが、一つづつ解決されていくといいなと思う。声をあげなければ、何も起きないのである。

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