雑誌の将来
先日NHKの「特報首都圏」という30分の報道特集のような番組で雑誌の低迷について扱っていたので、もと広告会社で雑誌メディアを扱い、今も雑誌の海外ライセンスの仕事をしている身としてはちょっと興味があったので、見てみた。
番組の内容は、最近ケータイ小説をペンネームを使って書いていた瀬戸内寂聴さんが、彼女の責任編集で1/15に「寂聴」という雑誌を出したこと、宝島社の雑誌に対する新たな試み、ネットのSNSのマイスペースが雑誌を創刊すること、であった。内容がなんだか散漫でよくわからん、と思いつつ、ブログに書くのに、一応寂聴氏のケータイ小説のタイトルとかページビューを確かめておこうと思いネットで検索をしたところ、ある方のブログでこのNHKの番組自体を取り上げていて、宝島の広報担当や社長へのインタビュー、マイスペースの担当者の弁は、昨年既にネットで特集されていたことを知った。ネットのURLが貼り付けてあったので、そのページも確認することができた。大体、宝島は雑誌では割と新興なので前から新たなジャンルの雑誌を作ってきた出版社として知られているし、マイスペースが雑誌を出すという話は、私も何か月か前にその話を聞いていたので、特に新しい話題でもない。
たぶん番組担当者は、これらの話をつなぎ合わせて番組を作ったんだろう。NHKは視聴率を気にしないで番組を作れるのだから民放よりしばりがゆるいのに、ネットの焼き直しでは、テレビをわざわざ見る価値がないってものだ。
この番組で取り上げていた雑誌のあいつぐ休刊は、まあある意味仕方ないんじゃないかと思っている。もともと日本の雑誌は、一部を除き、収入を販売より広告に頼る傾向が強すぎる。又、私が広告会社で雑誌メディアを扱っていたころ、中堅以上の出版社に勤める人間の年収は私の1.5倍以上であった。(私の年収は広告会社の中では悪くなかった。)広告企画をこちらで考えて、クライアントを紹介しているにも関わらず、なんで我々より先に帰ってしまう人達のほうがサラリーいいんだろうと矛盾を覚えたものである。
おまけに、雑誌の数がここ10年位でものすごく増えてしまった。広告会社にいるときは、クライアントや営業向けに雑誌のポジションマップを作っていたので、大体の雑誌のタイトルと内容は頭に入っていたのだが、2003年にニューヨークから戻ってきたときに、知らない雑誌が書店にずらっと並んでいることにびっくりしたものだ。
休刊が一昨年あたりから増えているのは、パイが広がっていない中での自然淘汰がなされているだけだと思う。こうした中でもう少し読者のほうを向いた、ネットでは得られない情報を扱ったり、感動を与えられるような雑誌が生き残るんだろうな・・・
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